安藤なつみによる人気漫画『私たちはどうかしている』は、老舗和菓子店「光月庵」を舞台に繰り広げられるミステリーと純愛が融合した大ヒット作です。2016年から『BE・LOVE』(講談社)で連載がスタートし、2021年5月時点で累計発行部数500万部を突破するなど、多くの読者を魅了し続けています。
本記事では、物語の根幹をなすあらすじや複雑な血縁関係の真相、衝撃の結末から、新章である『新婚編』、そして最新作『私たちはどうかしている 妻恋い』に至るまでの見どころを、分かりやすく解説します。
『私たちはどうかしている』の基本概要とあらすじの導入

『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』にて2016年24号から2021年9月号まで連載された安藤なつみによる日本の漫画作品です。略称は「わたどう」として親しまれています。物語は、老舗和菓子店「光月庵」を舞台に、和菓子職人としての才能を持つ主人公・花岡七桜と、光月庵の跡取り息子である高月椿の再会から動き出します。
幼い頃、七桜の母親は光月庵の住込み職人として働いており、七桜もまた「光月庵」の息子である椿と過ごしていました。しかし、ある日突然、光月庵の当主が何者かに殺害される事件が発生し、当時目撃証言と状況証拠から、七桜の母親が犯人として逮捕されてしまいます。母親は獄中で無実を訴えたまま亡くなり、七桜は母親の無実を証明し、光月庵の本当の姿を暴くために生きることを決意します。
それから年月が経ち、数日後に2人は七桜の知人の結婚式の引き出物になる和菓子作り対決という形で再会を果たします。目の前に現れた花岡七桜がかつて父の経営していた和菓子店に出入りしていた幼なじみとは気づいていない椿は、家族によって決められた結婚を破談にするために会ったその日に七桜にプロポーズ。七桜は母の無実を証明すべく、その申し出を受け入れることになります。
光月庵を巡る人物相関とストーリーの展開
光月庵の跡取り息子である高月椿は、物語のもう一人の主人公です。家族からの愛情が注がれぬまま育ったため、いつも孤独感を味わっており、過去の事件の影響で赤色のものを見ると過呼吸を起こしてしまうトラウマを抱えています。出会って早々七桜にプロポーズした椿ですが、当初は七桜が幼なじみである桜だとは気づいていません。
一方の七桜は、結婚相手である椿のことを最初は「父親を殺した男の息子」として憎んでいましたが、一緒に和菓子を作っていくうちに、椿の抱える孤独や優しさに触れ、だんだんと惹かれていくことになります。しかし、光月庵には椿の母・今日子をはじめとする強烈な反対者や、一筋縄ではいかない複雑な家庭事情が待ち受けており、2人の前には数々の嫌がらせや試練が立ちはだかります。
【徹底比較・概要表】作品の主要キャラクターと背景
| キャラクター名 | 立場・役割 | 秘密・血縁関係の真相 |
|---|---|---|
| 花岡七桜(旧姓:大倉) | 主人公 / 若き和菓子職人 | 実は百合子と高月樹の子。母の才能を受け継ぎ、光月庵の当主となる。 |
| 高月椿 | もう一人の主人公 / 光月庵跡取り | 実は今日子と多喜川秀幸の子。孤独を抱えながらも七桜と結ばれる。 |
| 高月樹 | 先代の息子 / 椿の戸籍上の父 | 百合子と初恋関係にあり、七桜の本当の父親。 |
| 高月今日子 | 椿の母(戸籍上) | 光月庵を我が物にしようと暗躍する。実子である椿の本当の父親は多喜川秀幸。 |
複雑な血縁関係の真相と衝撃の真実
物語の最大の核心であり、読者を惹きつけてやまないのが、登場人物たちの複雑な血縁関係と殺人事件の真相です。作中では、過去の因縁が現在の人間関係や和菓子作りの勝負に深く影を落としています。
実は、主人公・七桜は、百合子と高月樹の間に生まれた子どもでした。百合子は宗寿朗の息子・樹と初恋関係にありましたが、今日子と結婚した樹とお互いを忘れられず、愛し合い産まれたのが七桜だったのです。一方の椿もまた、戸籍上の父親である樹ではなく、今日子と光月庵の常連客の一人であった多喜川薫の父・秀幸との間に生まれた子供であることが判明します。
このように、血縁関係における複雑な秘密や裏切りが、光月庵という伝統ある家系の裏に隠されていました。母親を殺人犯として奪われた七桜と、その息子である椿が、真実に向き合いながらも絆を深めていく過程こそが、本作の最もスリリングで感動的な見どころとなっています。
物語の結末とその後の新展開(『新婚編』『妻恋い』)
光月庵の跡取りを決める激しい戦いの末、様々な障害や過去の呪縛を乗り越えた七桜が勝利を収め、光月庵の当主となります。光月庵が火事になったあと、椿が店を守ったという経緯もあり、七桜は多喜川の協力を得て自分のお店「花がすみ」の若女将となり、最終的に椿と結ばれました。
本編の完結後も読者の熱狂的な支持を受け、新章となる『私たちはどうかしている 新婚編』が2022年1月号から2023年3月号まで連載され、夫婦となった2人の新たな日常や絆が描かれました。加えて、続編となる『私たちはどうかしている 妻恋い』が2024年8月号から連載を開始しており、講談社〈BE・LOVE KC〉より既刊5巻(2026年8月12日現在)が刊行されています。愛憎と和菓子が織りなす物語は、今なお新たなステージへと進化を続けています。
【私たちはどうかしている】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『私たちはどうかしている』の累計発行部数は何部ですか?
A1:2021年5月時点で、累計発行部数は500万部を突破しています。
Q2:主人公の七桜と椿の血縁関係の真相はどうなっていますか?
A2:七桜は百合子と高月樹の娘であり、椿は今日子と多喜川秀幸の子どもであることが作中で判明しています。
Q3:最新の続編シリーズのタイトルは何ですか?
A3:『私たちはどうかしている 新婚編』に続き、現在は続編となる『私たちはどうかしている 妻恋い』が連載されています。
まとめ:光月庵を巡る因縁の深化と今後の動向
安藤なつみによる『私たちはどうかしている』は、単なる恋愛漫画の枠を超え、伝統ある和菓子の世界を舞台にした重厚なミステリーと人間ドラマが高く評価されてきた作品です。複雑な血縁関係や母親殺害事件という重いテーマを抱えながらも、七桜と椿が職人として、そして一人の人間として成長し結ばれていく姿は多くの読者の心を掴みました。
『新婚編』や最新作『妻恋い』に至るまで世界観は広がり続けており、光月庵の伝統と新たな絆がどのように描かれていくのか、今後の展開からも目が離せません。